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仏さんにお願いしとき

この年になって、小さいころ母がよく言っていた言葉を思い出すようになった。それは「仏さんにお願いしとき」という一言だ。 子どもの頃、飼っていたカメを死なせてシュンとしている私を見て、母が「仏さんにお願い …

日記②

最初のページにはじめて書いたのは、クラスの友人2人が泊まりに来た次の日、思い立って神戸のポートピア博覧会に遊びに行った時のことだったと思う。新しい学年になって新しくできた友人と遊んだポートアイランドで …

紡ぎたく『瞬きもせず』第1巻

この1ページ目から音が聞こえる。夏のクラブの練習日。金属バットのノックの音。フェンスのこちら側は木陰になってて、向こうの広い校庭はあふれる光でまぶしくて見えない。球児たちの自転車か、その他の生徒たちの …

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「こいぬ」とかなしみ~絵の話

 「義兄は絵が上手だ。ものの形や表情をちゃんとつかんでいる。しかし、何だろう。じーんとは来ない。きっと、絵を描いているからで、自分を描いていないからだ。」(早川義夫著『たましいの場所』(ちくま文庫)よ …

ひっかけ橋で絵の修業 ②

グリコの看板が見下ろす「ひっかけ橋」で、わたしは絵を描き始めた。いや、正確に言うと「描き始めた」のではなく、それまでに描き溜めていた鉛筆画を橋の上に並べて「売り始めた」のだった。 値段のつけようがない …

プロフィール

雨の公園 プロフィール

はじめて絵を描いた記憶は幼稚園の冬休み。カエルを描いて園に持っていくと、友だちから「雨の公園くん、お正月のお絵描きなのにカエルを描いてる」と笑われたので鮮明に覚えている。

高校の時つけ始めた日記の端に好きなアイドルの絵を鉛筆で描きうつす。これが私にとって“線”でなく“陰影”のみで描いたはじめての鉛筆画となった。日記は大学に入る頃まで7冊ほど書き溜めた。

自分の入院の経験を生かして描いた漫画『文化祭の夜』が小学館ヤングサンデーの新人増刊号の最終選考に残るもギリギリ掲載には至らず。生まれてはじめて漫画雑誌の「編集者」と呼ばれる人と出会う。

大手出版社から絵本を2冊商業出版するも絵で食べていくことは断念する。時を同じくし、大阪ミナミの戎橋(通称「ひっかけ橋)で路上似顔絵を描きながら大学院で旧約聖書の『ヨブ記』の解釈についての論文を書き、修士号を取得する。

☆ ☆ ☆

好きな絵かきさん
ギュスターヴ・カイユボット、紡木たく

好きな作家、文筆家
室生犀星、藤木正三

人物

風景その他